17日(土)ガンバ大阪戦での出来事について（浦和公式ＨＰ）
5/17浦和レッズ対ガンバ大阪＠埼スタの試合について（ガンバ公式ＨＰ）
きっといろんな所で語りつくされていると思うし、当該チームのサポーターでもないのですが
同じＪリーグのいちサポーターとして、思ったことを一応書いてみる。
ネット上の議論は多くが「ガンバが悪い」「いや浦和が悪い」という感じな気がしますが
両者に非があることは明らか。
どうしてどちらか一方に責任を押し付けたがる人が多いのか理解しかねる。
そりゃ、サポーターなら自分のチームに肩入れするでしょうし、個人的感情もおおいにあると思う。
自分だって、個人的感情だけでいうなら、この一連の事件で一番腹が立つのは、相手チームの横断幕を破損した犯人だ。
自分もゲーフラを作るから、その横断幕を作った人の悔しさや悲しさが痛いほどわかる。
しかしこれは、自分が「誰に一番感情移入できるか」というだけの話。
それが善悪や、その大きさの判断基準にはならない。
自分も、だからといって浦和の方が悪いとか、そういうことは思わない。
そもそもこういうのって、究極的には判断できないと思うし。水掛け論になるだけだ。
まぁ裁判所に持ち込んだら、ある一定の基準による判断はしてもらえるかもしれないけど。
そういやサンガサポはよく「おとなしい部類」と言われるし、
今回の一件でも、「おとなしいサポ」として名前が挙がるのが散見された。
しかし、そのサンガでも、相手サポとの騒動は比較的少ないと思うけど
内輪でなら、乱闘が起きたこともあるし、ピッチに物が投げ込まれたり、選手に水がぶっかけられることもしばしばあるし、
一昨年は半分バス囲みみたいなことも頻繁に起きてたし（今は運営システム上バスに近づけないはず）
野次のレベルを超えた暴言が飛ぶことも、さらにはその暴言に対する暴言が飛ぶこともあるし
このレベルですら「おとなしい」とされることに、首をかしげないでもない。
でも、世界から犯罪がなくならないのと同様、スタジアムで起きる騒動を根絶するというのは、悲しいけど、いつまでも理想のままだろう。
そんなの、観客全員がブッダかイエスみたいな聖人でもない限り無理だ。
いや、イエスですら、エルサレムの神殿で突如ブチ切れ→大暴れして闇市をめちゃくちゃに破壊、という無茶苦茶ぶりを発揮しているくらいだ。聖人でも無理だ。
もうこうなったら、悲しいけど騒動は「起きるもの」と思って、その「起きた騒動」をいかに小さく収めるかを考えるしかないのか。
最後に、これはガンバを擁護するわけでも、浦和を批判するわけでもないですが
闘莉王のこの発言は、いくらなんでもまずいでしょう…。
騒動一夜明け…浦和社長が謝罪、緩衝地帯の倍増など対策案発表
騒動から一夜明けて、浦和ＭＦ闘莉王が心境を語った。「サポーターが正しいと思う。（Ｇ大阪側が勝って）喜ぶのは自由だけど、プロとしてのモラルが問われる」。
理由がなんであれ、あれだけの騒動が起きたのに、それを「正しい」と言い切ってしまうのはどうなのか…。
おそらく「サポーターが怒るのも最もだ」というニュアンスで言ったんでしょうが、
その後に起きたサポーターの暴挙にまで賛同しているかのような発言は、プロとしてのモラルに即しているんでしょうか。
さらに、これなどを読んでもわかるように、闘莉王が円陣に文句を言ったことが、選手同士の乱闘の引き金になったわけで。
それを見たサポーター同士はますますヒートアップしたことでしょう。
ここで闘莉王がぐっと我慢していたら…と思うと…。
改めて「サポーターのモラル」とは、「プロのモラル」とは何かを考えさせられた事件でした。
