INSTINCT MACHINEGUN

ポケモン好きのサンガサポ。夫はセレッソサポのパンダ氏。ゆるすぎる観戦記やら旅行記やら。

バガボンドを読む・2

このブログを始めてからというものの、姫苺はありとあらゆる「有言不実行」を積み重ねてきた。
昨日は代表戦における「やるやる詐欺」について書いたけど、よく考えたらこのブログも、いや姫苺の人生自体がけっこうな「やるやる詐欺」だ。


かといって今、様々なものに対する意欲が停滞してしまった感のある自分は、その「やるやる詐欺」のまま放置していること、つまり積み残ししていることに対して、あんまり「やり残し感」はないんだけども、
でも唯一、やり残し感を感じてるものがあるんだよね。


それは前々からずっと「いつか書きます」を連呼していて、実際ずっと温めまくっていた、「バガボンド」13巻の感想文。
姫苺にとって大好きすぎるというか、神すぎる物語。
今まで温存しまくってたけど、「もし今死んだら、これを放置してたことは確実に後悔するだろうなぁ」とふと思ったんで、書けるうちに書いておくことに決めた。
こんな忙しい時に書くなよって感じだけど(笑)
いや、今だからこそ、この物語について書きたい。


てか「1」とかあったのかよって感じですがwww自分でも「1」があったことを完全に忘れていたwww
でも昔の自分が「1」って書いちゃったから、「2」ってことにしとかないとねぇ(^ω^;)

バガボンド(13)(モーニングKC)

バガボンド(13)(モーニングKC)

すでにご存じの方もいると思いますが、姫苺は高校生の頃、文芸部に所属してて、しょうもない物語を書き散らしてました。
ファンタジーが好きだったんで、そういう系ばっかり書いてました。
で、いろいろ書いてるうちに、ある日ふと気づいたのです。
自分の書く物語の多くが、「少女と男性」が出てくるお話だということに。
意図せずして、少女&男性のペアが中心人物、というパターンが非常に多かった。
というか、そのパターンが好きだった。


しかも決まって、彼らの間には血縁関係も恋愛感情も友情も、強力な信頼関係もなかった。
お互いが(少なくとも片方にとって)理不尽な出会いをし、理不尽な理由で共に生活している。
そういうストーリーであり、設定であるものばかり書いてたし、恐らくそれが好きだった。
少女と男性の両者、もしくは片方が冷酷or無関心orツンデレ気質である、とでも言えばわかりやすいだろうか。
それでも、お互いが僅かな(彼らにとって無自覚な)信頼関係でつながっている、そんな物語ばかり書いていた。


そんな物語の中で、自分が何を書きたかったのか、今ははっきりわかっている。
当時の自分は、ものすごくプラトニックな「愛」を書きたかった。
家族愛でも、友情でも、師弟愛でも、男女間の恋愛感情でも何でもない「愛情」。
ただ純粋に、「愛情」として存在する「愛情」。


姫苺は、「恋愛」とか「友情」とかいう、名付けることの出来る愛情は、決して永遠のものではなくて、いつか壊れてしまうと思ってるフシがあるのですが、
だからこそ「これ」と名前で示すことのできない「愛情」を書きたかったのだと思う。
単なる純粋な、だからこそ壊れない愛情。


男女でも、年齢が近ければ、それは性欲の混じった男女間の愛情になってしまうかもしれないけれど、
少女とある程度成長した(20代後半〜30代前半くらいの)男性なら、めったなことでは男女間の愛情にならない。
(男がロリコンだったらわからないけどね。)
だから、家族でも友達でもない少女と男性の、見えないけど確かに存在する「つながり」や「絆」を書こうとしたんだと思う。
不思議なつながりだけどね。


でも、理想のものを文章という形でうまく表現するのは難しい。
書きたいものがうまく書けないまま日々が過ぎ、ついに文芸部を引退してしまった。
そんな時に出会ったのが、この「バガボンド」13巻だった。


衝撃だった。
自分があれほど書きたくて、もがいて悩んで、それでも書き表せなかったものが、全部そこにあっさりと描いてあった。


これが現在、自分が「井上雄彦は天才だ」と思っている直接的な理由なんだけど、
この時の感動やら衝撃やら諸々は、自分の言葉ではうまく表現できない。
武蔵が柳生石舟斎と対峙した時の心境に似てるかな(笑)
「この人は山だ」っていうより、「この人は神だ」って思ったけど。
自分が筆を折ったと言えば大層だけど、しばらく物語を書かなくなったのには、この体験も大きく関係してると思う。
いろんな意味で「やられたなぁ」って感じだ。


それから姫苺は、ことあるごとに13巻を読みまくり、今日に至っています。
時々、この確かな「絆」の物語を無性に読みたくなる。
自分の中で、この13巻は神話みたいになってしまった。
特に自分は、すぐに寂しくなったり、他の人から貰う愛情をなかなか信じられなかったりするタイプだから。
孤独感に取りつかれてる時は、なおさら何度も何度も読んだ。そんで感涙した。


思えば、自分が「ジーザス・クライスト・スーパースター」の物語に惹かれるのも、この何とも名付けられない「愛情」がそこにあるからかなぁ。
この劇の中でのジーザスとユダの関係をいわゆる「同性愛」と見る人も多いみたいですが、
姫苺は「同性愛」だとは思ってない。むしろ同性愛だったら嫌だ、がっかりする。
(念のために言っておくと、同性同士だから嫌なのではなく、恋愛感情自体が嫌なのですよ)
自分の中では、あの2人はもっとプラトニックな愛情で繋がってると理解してるから、これだけこの劇に熱中してしまったんだと思う。
その上、ジーザスとユダは師弟愛でもないと思うんだよね。
ユダの裏切りで、師弟関係は崩れるわけだし。
やっぱりこれも、何なのかよくわからんけど確かにある「愛情」だと思うんだよなぁ。
まぁ関係ない話ですが(笑)


ってあぁ、今日はちょっと書きすぎてタイムリミット来たので続きは明日(笑)
ちょwww肝心の物語に到達してないwww
明日から本題に入ろう…またもや「書く書く詐欺」ですんません…。
あぁ明日までモチベーションが続いてますように


余談だけど、今日の「黄金伝説」を見てて、
もしバガボンドがドラマ化されるなら、夢想権之助の役は絶対に「よゐこ」の濱口君にやってほしいと思った(笑)
さっそく濱口君の声で、夢想権之助の台詞が脳内再生され始めたのだが(((;゜Д゜)))
イメージ合いすぎる!!