INSTINCT MACHINEGUN

ポケモン好きのサンガサポ。夫はセレッソサポのパンダ氏。ゆるすぎる観戦記やら旅行記やら。

ここであえて「Qさんは名将かもしれない」ということを言ってみるという暴挙をしたい

ということで本題に入る。
ここ5試合勝ち星なし、残留争いにも巻き込まれてきた、とあってはQさんが名将なんて口が裂けても言えない。
というか、自分も全くそうは思ってなかった。
鹿島戦の試合後コメントを読むまでは。


【J1:第29節 鹿島 vs 京都】加藤久監督(京都)記者会見コメント 

Q:5試合で1分4敗ということになりましたが。
加藤久監督(京都):
「(前略)どこのチームも苦しんでいるわけですから、ネガティブに評価するつもりはありません。他のチームは7試合くらい勝ち星がないとか、もっと勝ち星がないところもありますから。(中略)いま、そういう状況の中で、あんまりネガティブに考えてもなにもチームに良いことは起きないと思います。今日の試合も、選手は最後のところで本当に頑張ってくれたと思います。そういうところを評価して、なんとか勝ちに結びつくような試合を出来ればいいなと思います。最後は選手。グランドの中で戦うのは選手ですから、選手がどれだけ前向きになるかというのが、残り5試合になりましたけどポイントになると思います。決して、ネガティブなメッセージは選手に伝えないつもりですし、伝えてもなんの発展性もないと思います。とにかく前向きにこれから戦っていくしかないと思います」


昇格した今となっては信じられないけど、去年の今頃、サンガは非常に苦しんでいた。
当時の監督だった美濃さんがちょうど解任された時期だ。
このQさんのコメントと、以下に挙げた去年の美濃さんのコメントを比べてみて欲しい。


【J2:第4節】京都 vs 徳島:美濃部直彦監督(京都)記者会見コメント
C大阪戦に向けての修正点は?
「今日は立ち上がりからアグレッシブに行こうとしていた。メンタルの部分で、やろうという気持ちが必要」


【J2:第44節 福岡 vs 京都】美濃部直彦監督(京都)記者会見コメント
Q:2節続けて、同じ内容、同じ結果になったことについて、どのように感じていらっしゃいますか
「これから残り試合が少なくなっていく中で、最後の気力を振り絞りながらやっていく、その最後の5分、10分を乗り切れられるメンタルであったり、戦術であったり、そういうことを使いながら、何とか逃げ切らなければいけないと感じています」


言っている内容は同じ「前向きに戦うしかない」ってことだけど、ただメンタルメンタルって連呼してた美濃さんとは違って、Qさんの言ってることに具体性がある。
まぁ、「前向きになる」という言葉自体はありふれてるし抽象的なんだけど、その前後で「選手は頑張ってくれた」「ネガティブには評価しない」「(ネガティブに考えても)なんの発展性もない」と、コメントのところどころで選手をポジティブな方向へ向けさせる手助けとなる言葉を出しているし、
これは賛否両論ある言葉だと思うけれど、「最後は選手。グランドの中で戦うのは選手ですから」と言うことで、選手に前向きになることを求める理由を提示し、「前向き」の必要性を裏付けている。


ここで、「選手に対して」という言葉を使ったことに関して、「記者のための記者会見なんだから、それはおかしいんじゃないか」という意見もあるかと思いますが、
自分は、Qさんは同様のことを選手にもおそらく言っていると思うんですよ。
そして、美濃さんも会見と同様のこと(「メンタル」)を選手に言っていたと思う。


まぁそりゃ、会見で言ったことをそのまま選手に言うはずはないですが、
でも会見で「メンタル」という言葉しか出てこない人は(美濃さんごめんね!)選手を前にしても「メンタル」以外の言葉が出てくるとは思えない。
逆に、Qさんのように会見でこれだけしゃべれる人は、選手を前にしても、それなりのことを言えるんじゃないかと思う。


あまり良い監督とはいえない美濃さんと比べても意味が無いかもしれませんが、でも自分はここに、Qさんの長所を見出した。
Qさんは(時々魔法の采配もするけれど)正直微妙な采配とかよくやるし、そういう部分での監督としての技量はどうなのかわからないけど、
少なくとも「メンタルコントロール」という部分には秀でているんじゃないかと個人的には感じる。というか今回のコメントで感じた。
だから今まで(8月あたりまで)は、ちょっと調子が崩れてきたかな、もう下向きになるかなって時にも、そのままダメになっちゃうことなく、立て直したり気持ちを切り替えたりすることができてたんじゃないだろうか。
Qさんの鼓舞の力で。
以前サカマガの監督特集でも、名将に共通してるのは「選手を鼓舞できる話術」だと感じたし
この日の日記にも書いたけど、浦和戦では「もう一度チームを奮い立たせたい」って言葉通りに奮い立たせることができていたっぽいのよね。(結果は引き分けだったけど…)
思えば新加入記者会見で、勇人や何人かの選手が「Qさんの話を聞いて非常に熱意を感じて云々」と言っていたし、こんだけシーズン前(シーズン中も)に大勢の選手を獲得できたということは、Qさんの話術にはかなり説得力があるんじゃないだろうか。


まぁ、こんだけいろいろ書いても、5試合勝ち星なしの今じゃ説得力ゼロですが(笑)
問題は次節、東京V戦だ。自分の憶測が正しいと証明してくれQさん。


今日、札幌が残り5試合を残して降格決定。
降格が現実に起きる時期になったのか。
ていうか今年あと5試合しかないのか
長かったいろいろあったシーズンが、もう終わろうとしているなんて…
開幕戦の名古屋に行ったのが昨日のことのようなのに


最終節、どんな心境で迎えるのかな
ずっとずっと待ってた心臓に悪くない最終節はくるのか