今年も「○○文庫の100冊」の季節がやってまいりました。
姫苺は毎年、各文庫のちっこい100冊カタログをもらって、読みたい本にチェックつけて、結局1冊も読まずに放っておくというのが習慣になっています
そしてこの2冊を見てびっくりしました
- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1990/11/20
- メディア: 文庫
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- 作者: 太宰治,梅佳代
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2007/06/23
- メディア: 文庫
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これ絶対狙ってるよー!!
しかし、集英社文庫は小畑イラストの『人間失格』が予想以上に当たったので、今夏さらにジャンプ作家の表紙イラストつきの作品を何冊か出版したようですが、
正直どれも『人間失格』ほどのインパクトはないですね。
あれは思うに、表紙の人物が、『人間失格』の主人公というよりも、妙に夜神月を思わせる人物で、
なおかつ(本の内容というよりむしろ)「人間失格」という言葉そのものの響きや印象が、デスノートの世界観や死神、キラ(=夜神月)の存在というものに妙にマッチしていたというのがよかった。
『デスノート』と「人間失格」及び「太宰治」というものの妙なつりあい。
あの表紙の、というか、あのイラストが表紙になったということの秀逸さは、単に小畑健の絵がうまいだの、若者が漫画好きだからだの、そういうレベルでは語れない。
だから今回みたいに、たとえ小畑絵でも、『地獄変』の表紙が芥川龍之介の似顔絵だとかいうのでは、全く面白みも新しさも何もないと思う。
小畑絵の『人間失格』は衝撃を受けると同時に買ってしまった自分も、今回は買わないだろうなぁ。
まぁファンは確実に買うと思うから、売り上げはある程度伸びるだろうけどね。
余談だけど、某文庫の100冊に、姫苺が教わってる先生の訳書が入ってた。
改めて偉大な人なんだと実感。
この機会を大切にせねば。