この3日間で2冊も読んでしまった。
でも図書館に返すの延滞してしまった。ごめんなさい(・ω・`)
- 作者: ヘンリック・パナス,小原雅俊
- 出版社/メーカー: 恒文社
- 発売日: 1978/12
- メディア: 単行本
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ポーランドでベストセラーになったという本で、
まだ現物が見つかっていない頃に、作家さんが創作した「ユダの福音書」です。
といっても福音書というよりは、一人称の小説に近い。
ところどころに出てくる哲学的思想が難しかったけれど、話に引き込まれた。
今までずっと日本人の描いたユダを読んでいたせいか、このユダは今までとかなりキャラが違って新鮮でした。
今までは感情的なユダが多かったけど、これはすごく冷静で頭のよい、淡々としたユダだった。
でもマグダラのマリアに恋してたりするんだよ(・ω・;)
裏切りの場面を大胆に書き換えまくってて、全然別の話(聖書ほぼ無視)になってるのが衝撃だった。こんなに書き換えるなんて!
実際に発見された「ユダの福音書」と比べるのも面白い。分量からして全然違うから(笑)
イスカリオテのユダ―神の恵みの選び (1963年) (新教新書)
- 作者: 川名勇,カール・バルト
- 出版社/メーカー: 新教出版社
- 発売日: 1963
- メディア: 新書
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宗教哲学の本だったけど、正直に言います、難しくてあまりわかりませんでした(爆)
急いで読んだせいかもしれないけど、哲学的思考に対する基礎知識のなさを痛感した…!
でも牧師さんが訳した本だったので、なんていうか、熱心なキリスト教徒の人の物の見方がわかった。
やっぱり学者や小説家とは、「神」の扱い一つとっても違うね。敬語とか。
基本的に聖書の文章は全て信頼する、という前提があるようだし…。
久々に「悪いユダ」というか、一般的なユダを読めたので、これも新鮮でした。難しかったけど。
でも最後は「裏切りは神の意思だった」って結論に至ってたなぁ。この説流行ってるなぁ。
ところで、姫苺が何故、おそらく現在誰も望んでないであろうユダ書評を書き続けているのかというと、
それは3年後のためです。
通説通りなら3年後に、劇団四季が「ジーザス・クライスト・スーパースター」を再演してくれた時のため。
同じ興味を持つ人が訪れてくれた時に、少しでもその人が知的好奇心を充たす手伝いをしたい。
あぁそう書いたらもう一度観たくてたまらなくなってきた。
あの劇をもう一度みたいという気持ちがある限り生きていける気がする