INSTINCT MACHINEGUN

ポケモン好きのサンガサポ。夫はセレッソサポのパンダ氏。ゆるすぎる観戦記やら旅行記やら。

彼が動いた

淫行逮捕で磐田解雇の菊地をヴォルフスブルク獲得へ
忘れた頃にやってきた菊たんの最新動向。


意外にもこのブログで菊地直哉について書くのは初めてだった。
「菊たん」の呼称からもわかるように、姫苺は菊地(元)選手がけっこう好きだった。
ルーキーの頃から応援していた唯一の選手。磐田の中でも隊長。俊哉に続いて3番目に好きだった。
雑誌にインタビューが載るたびに買ったりしていた。
新潟に移籍した時は泣いた。帰ってきたときも泣いた。
アテネ五輪ガーナ戦の大久保のゴール、アシストは菊たんだったよなぁ。あれも泣いたなぁ。


ある日、いつものようにネットをいろいろ見ていたら、偶然菊地逮捕のニュースを知った。
動揺ってこんな心境なんだ、と思うくらい動揺した。
なんかもう信じられない気持ちと裏切られた気持ちとがごちゃごちゃになって、心が重くなった。


菊たんのプレーはすごくワクワクして好きだった。だから、なんとかサッカーだけは続けてほしくてたまらなかった。
それと同時に、磐田を愛する全ての人に迷惑をかけ、何の関係もない中山隊長にまで謝罪コメントを出させ、ひいてはJリーガーの品格をも貶めた彼に対して、裏切られた、もう磐田Jリーグとサッカーに関わらないでくれという思いも強かった。
矛盾する思いが心の中でぶつかり合っていた。


そんな中、はっきりとした事実が一つ浮かび上がってきた。
もう今までの菊地直哉はおそらく見られないだろうということ。
たとえJへの復帰、ひいては磐田への復帰が叶ったとしても、そこにいるのはもう今までの菊地じゃない。
犯罪を犯し、磐田の名を貶め、サポーターの夢を奪ったという前科を持った菊地なのだ。


今までと同じ菊地直哉は、もういなくなってしまった。


そう思うと、入団からそれまでの菊たんの思い出があとからあとから浮かんできて、それしか考えられなくなった。
入団時のインタビューで、サンガにナス攻めされたって言ってたよね。
マガ付録の天皇杯優勝ポスターで、すごくいい笑顔見せてたよね。
なぜか山本監督にトップ下やらされたことあるよね…
もういろいろな笑ったり泣いたりしたことを思い出して、この事件のせいで、今鮮やかなそのひとつひとつの思い出が過去の産物になって泡のように消えてしまうのを感じて、もうどうしようもやるせなくなった。
今までの応援してきて積み上げてきたものが一気に崩れた。


菊地、お前はどうしてこんなことしたんだよ。
何のために自分はいままでお前を応援してきたんだよ。
こんな結末をみるために、お前を応援してきたんじゃない。


サッカーを好きになって一番ショックを受けた事件だった。
移籍よりも、もしかすると降格よりも。
その後、菊たんは正式に磐田を解雇された。
月日は流れ、もっとショッキングな死を体験して、いつしか菊たんのことは記憶の底に消えていった。


そして今日再び菊たんのことを思い出した。
菊たんがまたサッカーボールを蹴っているのはやはり嬉しい。
いつかはまたサッカー選手として復帰して欲しい。


でも、まだ時期じゃない気がするんだ。


菊たんのことは今でも好きだ。けれど、まだ彼のプレーする姿は見たくない。
レーニングをするのはいいことだと思う。
けれど、プロ選手として復帰するのはまだ早すぎる。
せめて、JFAの処分期間が終わるまでは。


同じように過去にいろいろあったヒラジだって、今は家庭も持って、サンガで楽しそうにサッカーしている。
菊たんにも、ヒラジと同じように、幸せな未来が待っててほしい。
その時をずっと待っているよ。