INSTINCT MACHINEGUN

ポケモン好きのサンガサポ。夫はセレッソサポのパンダ氏。ゆるすぎる観戦記やら旅行記やら。

地獄へ

今更な劇団四季ジーザス・クライスト・スーパースター彦根公演レポその6。


ピラトの前に引っ立てられたジーザス。
よく見るとピラトとカヤパ様一緒に舞台上がってんじゃん…なんで同一人物と思ってたんだろう…。
もはや孤立無援のジーザス。
あぁそう言えば「逮捕」のシーンでひとつ書き忘れてたことがあった。
使徒たちが目を覚まし、ジーザスが捕らわれてるのに気づいて戦おうとしたけど、ジーザスに「剣を捨てよ」って言われる場面。
それを聞いて使徒たちは全員ジーザスさんを見捨てるんだけど、
使徒たちの去り際にシモンが、よくサッカー選手が審判へ異議する時にやる感じで両手を挙げて、「もうこいつにはついていけない」ってジェスチャーをしていた…(・ω・`)
あれだけ熱狂的だったシモンまで…。


そして権力者間でたらい回しになったジーザスは、ヘロデ王の元へ送られる。
このシーンしか出ないけど、この劇ではすごく重要な、特に四季のジャポネスクver.では演出の核ともいえる存在のヘロデ王
でも正直、なんか…すごくガッカリ感漂うヘロデだった…(´Д`)
この劇で唯一のfunnyなシーン&キャラクターなのに、なんかいまいちハジけきれてないというか…。


たまに、所々で突然ハジけるというか、突然ひょうきんな台詞回しをしたりするんだけど、
それが本当にたまに突然出てくるから、違和感というか、白々しさを感じてしまった。
やるならもっと徹底してハジけてくれたら最高なのに…(・ω・`)
中途半端という言葉がしっくりくるヘロデだった…。
ちなみに姫苺がたまに「ジーザスさん」って「さん付け」するのはヘロデ王の影響です。


その後、ペテロとマリアのデュエットで気を取り直す(笑)
「もう一度やり直すことはできないのですか…」
背景の星空が綺麗だったなぁ…。


そして場面は代わり、ジーザスへの酷い仕打ちを見て後悔し、カヤパ様とアンナスに抗議するユダ。
しかしもちろん取り合ってもらえない。
「お前は救ったイスラエルを 語り継がれていくだろう たった1度の口づけで 金を貰うのも悪くない」
カヤパ様のこの台詞は、劇中で最もグサッとくる。
カヤパ様が言ってるのとは違う意味で語り継がれているユダ。
愛や忠誠の証である口づけで、ジーザスを死へと追いやったユダ。


「クライスト あなたが望むことなら何でもするだろう クライスト 国も売ろう 人殺しの汚名も着よう」
それを聞いたユダの言葉。
ここで初めてジーザスのことを「クライスト=救世主」と呼ぶユダ。
あ、ちなみに「クライスト(キリスト)」は名字ではないのですよ、「Sir」「Mr.」「King」みたいなもので。
ユダはジーザスを慕う気持ちが強すぎたんだな。全てを滅ぼしてしまうくらいに。
父なる神への呪いを叫びながら、自殺するユダ。


たぶん次回で完結です。