INSTINCT MACHINEGUN

ポケモン好きのサンガサポ。夫はセレッソサポのパンダ氏。ゆるすぎる観戦記やら旅行記やら。

サカダイインタ・犬飼会長の秋春制に関する発言に反論してみる

以前「後で書く」と言ってた今週のサカダイ。
犬飼会長のインタビューが載ってたんですが、これについてゆっくり書きたくて後回しにしました。


いろいろ語ってましたが、やっぱり注目すべきは秋春制のくだり。
全文はサカダイを読んでいただくことにして(笑)気になった点をいくつか書きます。


まず、雪国では「1月と2月をアウェーゲームのみにする」という提案。
阪神高校野球の時期はいわゆる「死のロード」をやっているし、アイデア自体は悪くない。
ただ、この場合2ヶ月もホームゲームがなくなるわけで、この時期に興味が薄れるファン(特にライト層)が出てくるんじゃないか、と懸念したりもする。


そもそも犬飼さんの秋春制推しの一番の原因は「選手もサポも暑いより寒い方がいいだろう」とのことらしい。
「暑さより寒さに対応する方が簡単」と。
しかし自分の経験も含め言わせてもらうと、寒さに対処する方が大変な気がする。
なぜなら、サポーターは厚着ができない種族だからだ。


夏はレプユニ一枚(人によっては裸)まで簡単に減らせるからいい。
でも、冬に服を着込むのは難しい。レプユニを一番上に持ってこれる範囲で着なきゃいけないから。
ゴール裏のサポーターなんて、ユニが隠れるのを嫌って上着やカッパ着ない人がたくさんいる。
まぁこういうコアなサポーターは、暑かろうが寒かろうが来るだろうからいいのかな、とも思うけど(笑)


でもこういうことって、実際スタンドで観戦しないとわからないとはずだ。
犬飼さんは反対意見の人に対して「汗だくになって並んでいるファンを見たことがない」と断定しているが、
犬飼さん自身も「見ている」だけで、暑さや寒さに必死で耐える経験を実際にしているわけではない。
おそらくVIP席で快適に観戦しているであろう彼に、どっちが大変とか本当にわかるのだろうか。
また、スタジアムに暖房設備をつければいいとおっしゃってるが、どこのチーム・スタも簡単にできるとでも思っているのだろうか。


あと「企業によっては長い連休が取れるため、夏は家族で過ごす時間になる」という発言。
たしかにそういう企業もあるだろう。しかし、それは(あえて言うと、三菱のような)大企業に限られた話だし、景気も下降し始めている。
また、夏に家族でサッカーを見に来るという選択肢もあるわけだし、それがJリーグの目指した姿ではなかったのだろうか。


この「Jリーグの目指す姿」というのに関連して、一番がっかりした発言がある。それは


地球温暖化が進んでいる中、これからはどんどん暑くなる」
「温暖化をどう考えて、それで入場料を取れるゲームを提供できるのかどうか」


という、温暖化に関する発言。
正直これには失望した。
「地球が温暖化するのはしょうがない」と考えていないとできない発言。どうせ温暖化するんだから冬に試合やろう、という考えなのか。
「温暖化防止の活動に力を入れる」のではなく、そっちへベクトルが向くのか。
何のために、Jリーグは「チームマイナス6%」の活動に大々的に協力してきたのか。
もう「チームマイナス6%」なんてやめてしまえばいい、即刻脱退した方がいい。
だって「どうせ温暖化するし」って考えなんでしょ?JFAのトップが。やめよやめよ、馬鹿らしい。


あ、ちょっと感情的な批判になってしまった。
でも犬飼さんの主張には頷ける部分もあるのですよ。
例えば、冷房より暖房の方がコストが低いとかね。
でも何というか、こう、犬飼さんの発言には「全面的に賛同できない何か」が漂ってる気がする。
その「何か」を考えみると、行き着いたのは、「彼ひとりの考えでいろいろ主張しまくってるだけ」なのが自分が納得できない原因ではないかということ。


今回のインタでの発言も、「きっとこう思ってるはず」という、「私」の頭の中の想像による意見なんですよね。
実際にサポーターからそういう思いを聞いたわけではない。
犬飼さんは、過去川崎サポの気持ちを勝手に代弁して「犬飼さん、我々は裏切られていません」というダンマク出されたりしてましたが、どうも自分一人だけで考えて行動に移してしまう傾向があるんじゃないだろうか。
Jリーグは犬飼さんだけのものではないんですよ、と少し不安に感じたりもする。


どうやら犬飼さんは、かなり本気で秋春制にしたいようですが
本当に本気で、かつサポーターや選手のことを考えてくれてるなら、一度秋春制に対するアンケートでもとるべきだと思う。
フロント・選手・スタッフ・サポ・スポンサーあたりを対象にして。
そうやって犬飼さんの言う「クラブの実情をわかっている」人の生の声を聞いた上で、いろいろ発言したり実行したりして欲しいです。