今日の読書。またユダ。
- 作者: 利倉隆
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2006/05/11
- メディア: 新書
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ってことは、最近の「ユダの福音書ブーム」に関係なく書かれたわけで
ってことは、この筆者さんは本当にユダを研究したかったわけだ。
どうもこの方は宗教というより美術が専門らしいので、
この日の日記で言及した、荒井献さんの本ほどの緻密さはないんですが、
まぁそれは両者を比較した場合の話であって、かなり真剣に考察されており、内容豊かです。
途中でユダを扱った文学作品がかなり紹介されていたのがよかった!
そういうの、知りたい知りたいと思ってもなかなか調べにくいから。
太宰治がユダを主人公にした話書いてたなんて知らなかった!
ちょ、ユダと太宰って似合いすぎる(((( ;゚Д゚)))
「人間失格」とデスノートくらいのお似合いだ。
「エピローグ」に、この筆者さんの解釈に基づく、オリジナルのユダのストーリーが載ってるんですが
それがすごく心温まりまくりんぐな話だった・゚・(つД`)・゚・
いいのか、ユダでこんな爽やかな話書いてしまって・・・!
史実的に考察するとかなり怪しいストーリーだけど(笑)でもいいんだそれが創作じゃないか
あと個人的に、「この世に悪が多ければ多いほど、神の存在可能性が低くなる」みたいな理論(一元論っていうの?)の説明がされていたのが嬉しかった。
どうも今までこの理論、わけがわからんかったのよ。
まだまだ勉強すること多いな。