- 作者: ニコス・カザンザキス,児玉操
- 出版社/メーカー: 恒文社
- 発売日: 1990/03
- メディア: 単行本
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カトリックの禁書になっているそうです。
読んだら確かに禁書になるかもなぁ…という感じ。
今までのキリスト(ユダ)文学と違って、イエスの人間性をかなり際どい部分まで書いてるし。
父ヨセフや母マリアの描き方もすごかった。ヨセフが全身麻痺だなんて!
ちなみにユダはイカツすぎw
この本も、「ユダがイエスの一番の理解者である」という「ユダの福音書的立場」(と勝手に命名)に立ってる。
イエス(神)によって選ばれた者、というのを他のユダ文学よりもかなり強調してた。
最後にものすごいユダの見せ場、というか立場逆転もある。
この物語のイエスは、しきりに「愛」を叫ぶんだけど
この作者さんは、禁書になったことを理由に教会から埋葬を拒否され、別のとこに埋葬された後も、墓に糞尿を撒かれたりしたらしい。
こんなに「愛」を説いている作品なのに、それに対する作者への仕打ちは…。
自分がキリスト教徒にはならないだろうと思う理由は、きっとこの辺にある
さぁ次からはユダはお休みして、一休師匠の破天荒な人生を追いますよ!
本借りたら目次から強烈だった(^ω^)
いい本だったら買って人生のバイブルにしよう